知るべし!ネイティブ発音法【リンキング】

スマホでご覧頂くときは、横向きをオススメします☆

 

ドラゴン、大学受験予備校で英語の授業を担当しています。

皆さん、ご存知の大学入試共通テストでリスニングが課されます。

 

 にも関わらずリスニングの授業って少ないんですね。スピーキングに関するものは皆無と言っても良いと思います。学校・塾・予備校問わず、従来の日本の英語教育って文法・リーディングが中心だからです。伝統的な手法をいきなり大きく変えることは、難しいんだと思うんです。

 ネイティブ発音が分からないと、リスニングテストはネイティブが発音してますので、リスニング力向上はあり得ないですよね。

 

 そこでドラゴン考えました。音声を付けたリスニングのためのネイティブ発音法に関するブログつくろうって。がんばってつくりました。拙い技術で音声も付けました。

 

 このブログが皆さんの発音・リスニング力向上のお役に立てれば、こんなに嬉しいことはありません。ドラゴン著の本のアピールもちょこちょこなされてますが(汗)そこはご了承くださいませ。

 

 

【用語説明】

内容語とは

・・・名詞一般動詞that / this / sohere / there形容詞副詞否定語疑問詞

機能語とは

・・・that/this/so以外の代名詞・be動詞・助動詞・前置詞・接続詞・冠詞

 

/ æ /…「ア」の口をして「エ」と言う 

/ ʌ /…喉の奥から軽く「ア」/ə/…「ア」の口をして「オ」と言う

/ ð /…舌先を前歯で軽く噛んで「ズ」

/ θ /…舌先を前歯で軽く噛んで「ス」

 

破裂音とは・・・/ p / / t / / k / / d / / g / / b /

 

⚫️ く発音する ・弱く発音する

 

★リンキングしよう!★

 

状況:

今年も暑い夏になりそうだと知って、ため息まじりにこう言う。

  ð æッツ  ðゥウェイ  ィゴウz

That’s the way it goes.

       ⚫️          ・     ⚫️    ・     ⚫️

「しかたないですね。」

解説:

the way it goesは「ðゥウェイィゴウz」のようにリンクする。itのtは破裂音なので言ったつもりでこらえる。

 

☆子音+子音

 

状況:

次の仕事を探している人が、なぜ今の仕事を辞めるのかと聞かれこう言う。

アイfィーlアイk  アイmィナrʌ(t)

I feel like I’m in a rut.

・  ⚫️     ・    ・     ・  ・   ⚫️

「 マンネリ気味なんです。」

解説:

feel likeはfeelのlとlikeのlとで同じ子音が続くので「fィーlアイk」、like I’m in a は「lアイkアイmィナ」のようにリンクする。

 

状況:

「お金をだまし取られた」と言う相手を励ますためこう言う。

        ユ ハフタ     rォーlウィðゥ pʌンチィz

You have to roll with the punches.

    ・        ⚫️      ・    ⚫️       ・        ・       ⚫️

「なんとか乗り切らないといけません。」

解説:

前置詞+theはリンクする。with the は同じ子音/ð/が続くためそのままでは言いにくいので、最初の/ð/を省き次のtheへつなぐ。have to は助動詞なので通常弱めるが、気持ちを込めて言う場合はhaveを強める。

 

状況:

ドタキャンを電話でこう伝える。

   アイムソーrィ   əバウðゥショーノウティs

I’m sorry about the short notice.

 ・       ⚫️           ⚫️         ・         ⚫️          ⚫️

「急な連絡ですみません。」 

解説:

aboutのtとshortのtは言ったつもりで息を一瞬止めてから、それぞれtheとnoticeにつなぐと言いやすくなる。aboutは前置詞なので通常弱めるが、「申し訳ない、というのも」の「というのも」にあたるaboutを、気持ちを込めて強く発音する。

 

☆破裂音+破裂音

 

状況:

外で雪遊びをしたいという子供に対して、母親はOKするがこう注意する。

スティックlォゥs  トゥホウm

Stick close to home.

     ⚫️          ⚫️      ・      ⚫️

「家の周りにいなさい。(遠くへ行かないように)」 

解説:

stick closeは、stickの語尾とcloseの語頭が同じ破裂音/k/の音で言いにくいので、「sti・close」のように、最初の/k/を言ったつもりでこらえてcloseにつなげる。

 

状況:

トランポリンで二回転宙返りをしている友人に対して、対抗心からこう言う。

 アイクッドゥðæ(t)

I could do that.

⚫️   ・         ⚫️       ⚫️

「あれくらい私でもできます。」 

解説:

could doは最初の破裂音/d/を言ったつもりでこらえる。通常弱める代名詞Ⅰは意味上「お前だけでなく私にだって」という、対比の気持ちを表すために強める。

 

状況:

相手の経歴に関してこう尋ねる。

    ユ ユーsトゥビァ   フォトヂərナlィスト   rァィ

You used to be a photojournalist, right?

    ・        ⚫️      ・    ・  ・      ⚫️         ⚫️                     ⚫️

「報道写真家でいらしたんですよね?」 

解説:

used toは1語ずつ発音すると破裂音/t/の音が続き言いにくくなるので、use-で一瞬息を止めて/t/と発音したつもりで次のtoにつなぐ。to be a は機能語なので「トゥビァ」のようにリンクし、弱化する。

 

状況:

旅行に誘われてこう返事する。

イッツ テンテ

It’s tempting.

  ・  ⚫️    

「とてもいい話ですね。」 

解説:

temptingの/p/と/t/は両方とも破裂音で、連続して発音するエネルギーを削減するため、/p/をほぼ発音せずにこらえて/t/につなげる。

 

PR